3年半前、Kindle出版を始めたばかりの頃、私はネタ探しだけで2か月かかっていました。何を書けばいいのか、自分の中に何があるのかもわからないまま、ノートに思いつくことを書き出しては消し、書き出しては消し。今思えば、あの2か月は「仕組み」どころか「型」すらない、本当にゼロからのスタートでした。
あれから3年半。今の自分と、あの頃の自分を比べたとき、何がどう変わったのだろうと、あらためて「仕組み化」という軸で振り返ってみたくなりました。

3年半前―ネタ探しに2か月かけていた頃
Kindle出版コースで学びながら、私は最初の1冊のネタ探しに2か月を費やしました。誰かに相談することも、AIと壁打ちすることもなく、ただ一人でぐるぐると考え続けていた時期です。結局、行き着いたのは自分自身の経験――13年以上続けてきたテレアポ営業の経験でした。特別な資格でも、華やかな肩書きでもない、地道に積み上げてきた実務の経験。それを形にしようと決めるまでに、2か月かかったのです。
そこからワードで文章にまとめるまでにさらに3か月。1冊目が形になるまで、実に3か月ほどの時間がかかりました。以前、Kindle15冊からUdemy3本目までの制作フローという記事でもこの頃のことに触れましたが、今回はその実感を「仕組み」という切り口からもう一度見つめ直してみます。
あの頃の私には、仕組みという発想そのものがありませんでした。すべてを自分の頭の中と、自分の手だけで完結させようとしていたのです。
仕組み化の第一歩は、実は「決済ツール」より前にあった
「仕組み化」と聞くと、多くの人はまず決済ツールの導入を思い浮かべるのではないでしょうか。私自身もそうでした。でも今振り返ると、その前段階に、実はもう一つの仕組みがあったことに気づきます。
それは、Kindle本をKDPの棚に置いたこと、そのものです。
Amazonというプラットフォームに登録するだけで、私が寝ていても、他の仕事をしていても、本は勝手に売れていきます。これも立派な仕組み化だったのだと、当時の私は全く自覚していませんでした。「本を出す」という行為の裏側に、すでに自動化の仕組みが組み込まれていたのです。何かを新しく構築しなくても、既にあるプラットフォームに商品を置くという選択自体が、最初の一歩になっていたのだと、今になって初めて腑に落ちました。

複数のプラットフォームに商品を置く、という仕組み化
そこから少しずつ、置き場所を増やしていきました。公式ブログでの商品紹介、MemberPayでの自社商品展開、noteでの有料記事、そしてUdemyでの講座掲載。それぞれ性質の違うプラットフォームに、少しずつ商品を展開してきました。
MemberPayでの商品ページ作りも、最初から仕組みとして完成していたわけではありません。MemberPayでLPを作った手順を公開!50代が実際に作った980円商品ページの作り方記事にも書いた通り、タイトル・価格・説明文というシンプルな要素を意識するだけで、SNS感覚で数分でページが作れることに気づいてからは、新しい商品を思いついたその日のうちに販売ページまで用意できるようになりました。この「思いついたらすぐ形にできる」という感覚こそ、まさに仕組み化がもたらしてくれたものだと感じています。
一つひとつのプラットフォームには、それぞれ独自の宣伝効果があります。ブログはSEOからの自然流入、Udemyはプラットフォーム内のセールやおすすめ表示、noteは読者との継続的なつながり。そこに自分自身のSNS発信を組み合わせることで、今では全体の7割ほどが、自分が直接手を動かさなくても回っていく感覚があります。
この変化がもたらしてくれたのは、時間そのものよりも「空いた時間の使い道」でした。以前なら販売対応や告知作業に追われていた時間を、今は新しいブログ記事の更新や、次の商品の開発に充てられるようになりました。仕組みが回っている分だけ、次に進むための時間が増えていく。これは、あの頃の自分には想像もできなかった感覚です。

TikTokライブの頃と、今の違い
最初の仕組み化がKindle本だったとすれば、その次に出会ったのがプロラインという仕組みでした。ただ、ツールを導入しただけでは人は集まらず、集客のためにはSNS発信かライブ配信が必要でした。(後にメンバーペイへ乗り換えた経緯は、なぜMemberPay操作チュートリアルを、次のUdemy講座に選んだのかでも詳しく書いています。)当時の私はまだ会社員として働いており、拘束時間も長い中で、決済ツールの導入自体になかなか時間を割けずにいました。
TikTokライブでの宣伝も、そのたびごとの決済対応も、正直かなり大変でした。ライブ配信をする時間を何とか捻出してはいたものの、その分、仕組みそのものを整える時間は削られ、肝心の商品制作にも十分な時間を割けないという、悪循環のような状態が続いていたのです。ライブをすれば目の前の反応は得られる。でも、それが終われば、また一から同じことを繰り返さなければならない。仕組みというより、その場しのぎの積み重ねに近かったように思います。
今はどうかというと、ライブ配信はほとんど行っていません。SNSは予約投稿を組んでおき、プラットフォームごとに切り口を変えた商品への導線だけを整えておく。それだけで、以前のように悩む時間がかなり減ったというのが、正直な実感です。ライブという「その瞬間」に依存しなくても、仕組みが代わりに働いてくれるようになりました。
まとめ
一人で抱え込み、最初のKindle本のネタ探しだけで2か月かかっていた3年半前と、公式ブログ、Udemy、Kindle、noteという複数のプラットフォームと仕組みに支えられている今。こうして並べてみると、その差は決して小さくありません。
でも、仕組み化というのは、ある日突然完成させるようなものではなかったのだと、今回振り返ってみてあらためて気づきました。楽しく取り組んでいくうちに、「あ、ここに仕組みがあったんだ」と気づき、それを一つずつ取り入れていく。気づいたときには、気づかないうちに少しずつ積み重なっている。そういうものだったのだと思います。
3年半前の自分に何か伝えられるとしたら、「一人で抱え込まなくていい」ということかもしれません。でも同時に、あの頃の遠回りがあったからこそ、今の仕組みのありがたさを実感できているのも事実です。焦らず、一つずつ。これからも、そうやって積み重ねていきたいと思います。
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