3本目にして変わった制作フロー――Kindle15冊からUdemy講座づくりで見えた成長の軌跡

Kindle出版15本からUdemy講座までの成長の軌跡Profile

Kindle本を15冊出してきて、そこからUdemy講座を1本、2本と作ってきました。振り返ってみると、同じ「教材を作る」という作業なのに、1本目・2本目・今回とで制作フローがまったく違います。

この記事でわかること

  • Kindle15冊→Udemy1本目→2本目→今回で、制作フローがどう変わってきたか
  • 各段階で実際につまずいた失敗談と、そこからの改善ポイント
  • 装飾に時間をかけすぎない、伝わりやすさ重視の教材づくりのヒント

今日は、その変化を正直に振り返ってみようと思います。うまくいった話だけでなく、痛い思いをした失敗も含めて。(なお、今日はもう1本、「伝わる教材とは何か」というテーマの記事も公開しています。あわせて読んでいただくと、今日の想いがより伝わるかもしれません)

1本目:痛い思いをして覚えた収録の基本

最初のUdemy講座(Kindle出版講座)は、CanvaとClipchampを組み合わせて収録。1日6時間、週5日、7か月かけての完成でした。この講座を作った経緯や、Kindle出版との違いについては「Udemy講座を出すメリットとKindle出版との違い|50代が両方やってみてわかったこと」でも詳しく書いています。

初めての動画教材制作ということもあり、不慣れな点でたくさんのミスがありました。

まず、Canvaでスライドを作るとき、初心者にわかりやすくしたくてデザインに時間をかけすぎたこと。動画教材は凝った装飾よりも内容のわかりやすさが一番だと気づいたのは、教材が完成する頃でした。ただそのときにはすでに300枚ものスライドを同じパターンで作り込んでいて、今さら作り直す気にもなれず、結局最後まで同じ調子で通してしまいました。この経験から、今はシンプルなテンプレートを使い回す方針に変えています。

また、当時の動画制作はClipchampを使っていたので、収録時はナレーション原稿をタブレットで見ながらPCを操作する2画面での作業になり、集中力が続かず、音声がかみかみになっては撮り直す、を繰り返していました。最終的には画面収録と音声収録を別々に行ってあとから合成する、という力技に落ち着いたほどです。ClipchampとCanvaを同時に使うのも、私が使っているロースペックPCには負担が大きく、書き出し中にファイルが飛ぶトラブルを何度も経験しました。書き出し自体も遅く、時間と労力を同時にすり減らすような制作期間でした。この苦労があったからこそ、2本目からはCanva一本にしぼり、PCへの負担を抑えながらスライドとナレーション収録を同じ画面で仕上げる、シンプルで効率のいい方法にたどり着けたのです。

そして何より一番つまずいたのは、撮影した動画のうち25本が表示ミスで撮り直しになったことです。せっかくの時間と労力が確認不足で無駄になり、正直かなり痛い思いをしました。

でもこの失敗があったからこそ「同じミスは二度と繰り返さない」という意識が強くなり、その後の確認体制を見直すきっかけになりました。この痛みが、2本目以降のフローを変える出発点だったと思います。

2本目:効率化の裏にあった小さな壁

2本目(AI×Canva動画講座)では、CanvaとClipchampの組み合わせをやめて、Canvaのみでの収録に切り替えました。この切り替えの詳しい経緯は「Clipchampを卒業して分かった、AI×Canvaで作る動画教材の最短ルート」にまとめていますが、今回はその制作フローの変化という視点であらためて振り返ります。PCへの負荷が減り、ストレージも10GBから50GBに増設。制作時間は1日6時間、週5日×5か月と、1本目より大幅に短縮できました。

ただ、Canva一本化にも新しい壁がありました。収録した動画を編集しようとしたとき、同じ画面サイズで開く方法がすぐにはわからず試行錯誤。結局編集ができないのかもしれないと思っていた矢先、最終的に「横長動画として開き、そこに編集用ファイルをアップロードする」という方法にたどり着きました。この問題には思った以上に時間がかかりました。

もうひとつは音の問題です。前回はPCに負担をかけながらClipchampのノイズ除去機能を使いましたが、今回はノイズ除去の作業をしない方針にしたので、最初から雑音の入らない収録環境が必要でした。PCの熱でファンの音が出る、エアコンの音、ペットの物音……。編集で消せない前提だからこそ、収録前の環境づくりに気を配るようになりました。

今回:設計そのものをAIと一緒に進める

そして今作っている3本目(企画・台本・スライドの設計図コース)では、収録方法うんぬんの前に「企画・台本・スライド作成」という設計の部分そのものをAIと一緒に進めるスタイルに変わりました。しかもこの講座では、私自身がコースを作っていく過程――AIとの実際のやり取りそのものを実演素材として使っています。

制作の体感時間は1日5時間、週5日×4か月。1本目・2本目に比べ、時間そのものはかなり短くなってきています。

とはいえ、つまずきがゼロだったわけではありません。構成を最後まで固めてスライドの下書きに進んだあとも、途中で「これも入れたほうがいい」という項目が増え、スライドを追加する必要が出てきました。設計を先に固めても、実際に手を動かす中で見えてくることがある。ここは今も向き合っている、もしかしたら避けられない課題なのだと思います。だからこそ、ある程度構成が固まった時点で、まずはやってみるトライ&エラーが大前提なのだと、あらためて感じています。

3本並べてみて気づいた、変化の共通パターン

こうして3本を並べてみると、体感時間は「6時間×週5日×7か月」→「6時間×週5日×5か月」→「5時間×週5日×4か月」と、着実に短くなってきています。面白いのは、時間が短くなった一方で、つまずきそのものはなくなっていないということです。1本目は「撮り直し」、2本目は「編集方法」と「収録環境」、今回は「構成の抜け漏れ」。形は違っても、毎回どこかで必ず壁にぶつかっています。

つまり私の場合、フローが洗練されてきたのは「失敗をなくしたから」ではなく、「失敗した後の立て直しが早くなったから」なのだと思います。1本目の撮り直しの痛みがあったから確認体制を見直し、2本目の環境づくりの苦労があったから収録前の準備を丁寧にするようになり、そして今回、その積み重ねがあったからこそ、収録より前の「設計」そのものにAIを使うという発想にたどり着けました。

今回、設計図コースを作る過程でもうひとつ実感したことがあります。ある程度の情報をAIに渡すと、そこから構成をつくること自体はAIがとても得意だということです。ただ、できあがった構成を実際に見てみると、必ずといっていいほど「ここが抜けている」という部分が見つかります。その抜けを直すのは、結局は自分自身の役目です。特に、自分の体験に基づく細かなエピソードや数字といった具体的な情報は、AIには元々わかりようがありません。

さらに、自分から情報を与えるだけでなく、「読者を惹きつけるには、どんな情報があると内容が充実するか」をAI自身に聞いてみると、思いがけないヒントが返ってくることも多いと感じました。今回のブログ記事も、そうしたAIとのやり取りを重ねながら形にしています。任せきりにするのではなく、こちらから問いかけながら一緒に組み立てていく。それが、今の私にとって一番しっくりくる制作フローなのかもしれません。

まとめ:これから講座をつくる方へ

1本目の痛い失敗、2本目の小さな壁、そして今回の気づき。振り返ると、それぞれの段階でつまずきながら、少しずつ制作フローが整理されてきたのだと感じます。

これから講座づくりを考えている方に伝えたいのは、「スライドの装飾に時間を取られるより、伝わりやすさを大切にした動画づくりを目指してほしい」ということ。そして、最初から完璧を目指さなくていい、ということです。私自身、1本目の失敗があったから今の形にたどり着けました。

もしAIを使って構成や台本づくりをするなら、できあがったものを鵜呑みにせず、必ず自分の目で「抜けている部分」を確認すること。そして、情報を渡すだけでなく、AIに「どうすればもっと伝わるか」を聞いてみること。この2つを意識するだけでも、仕上がりはずいぶん変わってくると思います。

さて、今回の設計図コースはまだ制作の途中です。近々3本目をリリース予定ですので、また改めてご報告しますね。


あわせて読みたい

1本目・2本目それぞれの制作過程をもっと詳しく知りたい方、今日のもう1本の記事もあわせてどうぞ。

AIを使いこなす時代だからこそ大切にしていること―Canva講座づくりで学んだ『伝わる教材』の作り方(本日公開・伝わる教材への想い)

Udemy講座を出すメリットとKindle出版との違い|50代が両方やってみてわかったこと(1本目講座の背景はこちら)

Clipchampを卒業して分かった、AI×Canvaで作る動画教材の最短ルート(2本目での切り替えの詳細はこちら)

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