X(旧Twitter)で見た量産型発信の様子
以前の記事で、②50代からの発信は、20〜30代と同じ土俵で量産スピードを競うべきではない、という話をお伝えしました。あれからもXのタイムラインを眺めていて、ふと気になっていることがあります。
それは、似たようなタイトル、似たような構成の投稿が、驚くほど増えてきているということです。Kindleの新刊告知にしても、情報発信のノウハウ系の投稿にしても、パッと見ただけでは「あれ、これさっきも見たような」と感じる場面が増えました。もちろん、書いている人はそれぞれ違いますし、内容も細部では違うのでしょう。それでも、全体の型や言い回し、切り口の作り方までもが、どこか揃ってきているように感じるのです。
この「揃い方」には、以前とは違う理由があるのではないかと、最近感じています。

AI時代だからこその落とし穴
以前は、タイトルを考えるのも、キーワードを調べるのも、構成を組み立てるのも、すべて自分の頭でひとつずつ考えるしかありませんでした。文章も、一文字ずつ自分の手で入力していく。時間もかかりますし、労力もかかります。だからこそ、そこには自然と「自分なりの癖」や「その人にしか出てこない切り口」が滲み出ていたのだと思います。
けれど今は、AIに聞けば瞬時にタイトル案を出してくれますし、SEOを意識したキーワードも提案してくれます。本文だって、指示さえ与えれば、それらしい文章を一気に書き上げてくれる時代です。
もちろん、これ自体はとてもありがたい進化です。私自身も、日々の発信の中でAIの力を借りている場面はたくさんあります。ただ、ここに落とし穴もあるように思うのです。良い記事には、必ずどこかにその人らしい個性が宿っています。ところが今は、ひとつの良い記事があれば、その切り口を少しだけ変えて、AIに何パターンも書き直させることが、技術的には簡単にできてしまいます。極端に言えば、誰かの成功した型を見つけさえすれば、中身を入れ替えるだけの「人まねの量産」も、いくらでも可能になってしまったということです。
効率という意味では、これは大きな武器です。けれど、そうして生まれた記事が増えれば増えるほど、読み手の目には「どれも同じように見えるもの」が並んでいくことになります。便利になったはずなのに、発信されるもの全体としては、かえって画一的になっていく。そんな逆説が、今の情報発信の世界には起きているのではないかと感じています。

では、模倣されないコンテンツにはどんな共通点があるのか
こうした状況を見ていると、ひとつの問いが浮かんできます。
これだけ多くの人が、同じようにAIを使い、同じようにタイトルやキーワードを研究し、同じような構成で記事を量産できるようになった時代に、それでも「この人の記事は他とは違う」と感じてもらえるコンテンツには、いったいどんな共通点があるのだろうか、ということです。
AIが書いた文章そのものを見比べても、その答えは見えてきません。おそらく答えは、記事1本の中にあるのではなく、もっと別のところにあるのだと思います。実は、模倣されにくいブログには、いくつかの共通した「型」があるように感じています。
ちらっと見せる、考え方の入り口
では、模倣されにくいブログには、いったいどんな共通点があるのでしょうか。
私自身、この2年ほど仕組み化を進めながら発信を続けてくる中で、ひとつ強く感じていることがあります。それは、模倣されにくさというのは、1本の記事の「切り口の面白さ」や「文章のうまさ」だけで決まるものではない、ということです。
どれだけ工夫を凝らしたタイトルであっても、どれだけ丁寧に構成を練った記事であっても、それが単発のものであれば、AIを使って似たような記事を作ることは、技術的にはそう難しくありません。極端な話、優れた記事を1本だけ見つけて分析すれば、切り口を変えた「それらしい記事」は、今の時代いくらでも量産できてしまいます。
けれど、どうしても真似のしようがないものが、ひとつだけあります。それが「積み重ね」という考え方です。
1本1本の記事は模倣できても、何十本、何百本という記事が積み重なってできあがった「その人だけの文脈」や「読み進めていくうちに見えてくるつながり」までは、簡単にはコピーできません。今日の1本を真似ることはできても、その人が半年、1年とかけて積み上げてきた蓄積そのものを、後から追いかけて再現することは、AIを使っても、どうしてもできないのです。
これは、以前の記事で触れた、①韓国旅行で出会ったジャスミン茶の話とも、実はどこかでつながっています。一杯のお茶に凝縮された、何十回もの手作業の積み重ね。それと同じように、ブログという場所にも、時間をかけてしか積み上がっていかない「厚み」があるのだと思います。
では、具体的に何を、どう積み重ねていけば、その厚みは生まれるのか。ここから先は、もう少し踏み込んだお話になります。

詳しい型はnoteで
正直なところ、この「積み重ね」には、いくつか具体的な型があります。何を蓄積していくのか、どんな実体験の書き方が強みになるのか、そして実際にどう運用すれば模倣されにくい資産として育っていくのか。
この続きの、より具体的な型と実践方法については、note限定の記事「AI時代でも模倣されにくいブログの書き方」の中で、詳しくまとめました。ここまで読んでくださった方には、その具体的な中身も、きっと役に立つ内容になっていると思います。



