Amazon Kindle
特徴
個人が電子書籍を出版する場合のKindleのメリット、デメリット、特徴、費用について詳しく解説します。
- 世界最大の電子書籍プラットフォームで、日本市場だけでなく世界中に販売可能。
- Kindle Unlimited(月額980円で2万冊の本が読める)の対象書籍に設定することで、定額読み放題の読者層へもリーチ。
- ファイル形式は「.epub」「.mobi」←2025/3月終了、他にも「PDF」や「docx」Wordなどをアップロード可能。
メリット
まず、Kindleのメリットをご紹介します。
- 圧倒的な顧客基盤
- 日本国内および世界中のユーザーに販売可能。
- AmazonのSEOが効きやすく、本が発見されやすい。
- 利用料が無料
- 出版費用はゼロ。出版者は本が売れるたびにロイヤリティを得る。
- プラットフォーム利用や書籍登録時の初期費用なし。
- 収益分配が有利(ロイヤリティ率)
- 販売価格が250円~1,250円ならロイヤリティ率70%。(KDP)
- その他の価格帯(99~20,000円)では35%。
- Kindle Unlimitedでの収益機会
- 読者がKindle Unlimitedで読んだページ数に応じて、追加の収益が発生。
- サポート体制
- 詳細なガイドラインや無料ツールで初心者も安心して出版可能。
デメリット
続いて、Kindleのデメリットをご紹介します。
1.価格競争に巻き込まれる可能性
Amazon内での価格設定が自由ですが、競争が激しく、価格を下げる必要がある場合も。
2.ファイルフォーマットの調整が必要
・DOCXならKDP側でEPUBに自動変換されるが、レイアウト崩れを防ぐために事前のフォーマット調整が必要。
・PDFはKDPでそのまま使えるが、固定レイアウトの本(マンガや写真集など)以外では推奨されない。
・フォントサイズ、目次、画像配置などの調整が必要になることが多い。
3.Kindle Unlimitedの縛り(KDPセレクト)
- ※KDPセレクトプログラムに加入すると、90日間はAmazonでのみ販売する必要がある。
KDPセレクトプログラム=「Amazonでの販売を強化したい」「Kindle Unlimited経由で読まれる可能性を高めたい」ならKDPセレクトは有効!↓
・Kindle Unlimited & Kindleオーナーライブラリーへの登録(読まれたページ数に応じて収益が発生)
・無料キャンペーンやKindleカウントダウンディールの利用可(販促施策が使える) メリット:露出が増え、KDPグローバル基金から追加収益を得られる
デメリット:他の電子書籍販売プラットフォーム(楽天Koboなど)で販売できない
費用
Kindleの出版の費用についてご紹介します。
- 初期費用: 無料
- ロイヤリティ: 70%または35%(条件による)
- その他: ファイルフォーマット調整や表紙デザインなど、自己負担。
<まとめ>
35%ロイヤリティは価格設定に自由度が高い反面、収益性が抑えられます。
一般的には、価格帯が250~1,250円で70%ロイヤリティを選ぶほうが高い収益を得やすくなりますが、特定の戦略(無料に近い価格、低価格普及)では35%の選択も有効です。
楽天Koboライティングライフ
特 徴
楽天Koboでの特徴については以下の詳細でわかります。
・楽天市場との連携で、楽天ポイントを使用しての購入やポイント還元が利用できる。
・日本市場に特化しており、楽天経済圏の利用者層に訴求できる。
・ファイル形式は「.epub」を推奨。

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メリット
楽天Koboで出版するメリットは以下の詳細でわかります。
- 日本市場に特化
- 日本国内で楽天経済圏を活用しているユーザーを対象に販売可能。
- 楽天ポイントを使った購入で読者が増えやすい。
- ロイヤリティ率がシンプル
- 価格にかかわらずロイヤリティは常に70%(条件なし)。
- 費用が無料
- 出版に初期費用がかからない。
- 書籍の登録やアップロードも無料。
- カスタマイズ性
- 書籍の内容や表紙デザイン、価格を自由に設定可能。
- 簡単なフォーマット要件
- 標準的な「.epub」形式のファイルを用意すれば問題なし。
デメリット
楽天Koboのデメリットについて以下の通りです。
- 販売範囲が限定的
- 日本市場中心であり、海外市場へのアクセスは弱い。
- プロモーションが弱い
- Kindleのような強力な検索・リコメンドエンジンがないため、著者自身で販促活動が必要になる。
- 楽天市場と競合する可能性
- 同じ楽天プラットフォーム内でも、多数の商品が並ぶため本の目立たせ方が課題。
費用
楽天Koboで出版するときの費用については以下の通りです。
- 初期費用: 無料
- ロイヤリティ: 一律70%
- その他: 書籍フォーマットの調整や宣伝費用は著者の負担。
結論
Kindleと楽天Koboの比較で個人が出版する場合をまとめました。
- グローバル展開や幅広い読者層を目指す場合 → Amazon KDP
- 日本市場に特化し、楽天ユーザー層を狙う場合 → 楽天Kobo Writing Life
どちらも費用面のリスクは低いため、自分のターゲットとする市場や販売目標に合わせて選ぶのが良いでしょう。
原稿のアップロードのファイル形式が楽天Koboなら「epub」なのに対し、アマゾンKDPでは、「.epub」以外に「.mobi(絵本)←2025年3月18日で終了」、「 PDF」、「Wordファイル」と幅ひろく対応できます。
Wordファイルで文章を書いて、「.docx」→「.epub」化するのに作業が少々複雑です。
そういう意味では、アマゾンKDPに出版する方が簡単と言えるかもしれません。
また、両方に同じ本を登録することで、より多くの読者層にリーチする方法も検討できます。
最初の登録は、ご自分のニーズに合っているところを基準に選んでみてください。
また他のサービスの比較記事があります。以下から参考にしてみてください。
“初心者のための電子書籍出版“Kindleとブリック出版で比較!
“電子書籍出版” Kindleとグーグルプレイブックスで比較!
こちらも参考になります。↓
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