電子書籍で売れないジャンルの特徴|14冊1位の著者が失敗から解説

電子書籍で売れないジャンルの特徴電子書籍出版
人気が出にくく売れにくい電子書籍ジャンルの特徴と具体例を紹介。ここでは失敗しないジャンル選びの参考について解説していきます。電子書籍が売れない原因はジャンル選びにもあります。15冊出版・14冊新着1位の著者が実体験をもとに、避けるべきテーマの特徴と具体例を解説。出版前のチェックリストつきで、ジャンル選びの失敗を防ぎます。

「15冊出版して、14冊が新着1位を獲得できました。それでも正直に言うと——3冊以上は、明らかに失敗でした。

最初はAmazonのレビュー制限のせいだと思っていました。実際それも大きな要因でした。でも冷静に振り返ると、もっと手前に問題がありました。タイトルがありふれていました。読者の心を動かすストーリーがありませんでした。図解もほぼありませんでした。

つまり、ジャンルとテーマの選び方の時点で、すでに負けていたのです。

13年の業界経験から生まれたテレアポ本が売れ続ける一方で、なぜChatGPT出版本は伸び悩んだのか。その答えが、この記事にあります。

テレアポ本が売れ続け、ChatGPT出版本が伸び悩んだ理由

私が出版した中で、年間を通じて最も売れ続けているのが『おもしろいほど取れる最強のテレアポ術』です。保険・営業業界で13年間積み上げてきたトークスキルと、実際の成功・失敗エピソードを惜しみなく詰め込んだ一冊です。SNS全盛の時代でも、電話やZoom営業のトークスキルを必要とする人は確実にいます。その人たちの悩みにピンポイントで刺さったことが、長く読まれている理由だと思っています。

テレアポ本 VS chatGPT本の分析の表

一方、同時期に出版したChatGPTを使ったKindle出版の書き方本は、新着1位こそ獲れたものの、その後の伸びは鈍いままでした。

冷静に比べてみると、差は明らかでした。テレアポ本には、何度も壁にぶつかり、それでも成績を上げてきた個人の物語がありました。読者が「この人の話を聞きたい」と感じる理由がありました。対して出版方法の本は、タイトルも内容も、どこかで見たことのあるものでした。失敗談もなく、這い上がるストーリーもありませんでした。

つまり、テーマの需要があっても、語り手の体験と物語がなければ、読者の心には残らないのです。

出版前の失敗作防止のためのチェックリストの記事はこちらになります。

14冊出版した著者が本音で教える!Kindle出版前の失敗防止チェックリスト
・Kindle出版が売れない理由は? ・出版前のチェックリストは何を確認する? ・KDP規約の注意点はどこ? Kindle出版は、ただ本を書いて出すだけでは思うように成果が出ません。私自身、これまで15冊のKindle本を出版し、その...

電子書籍出版で避けるべき5つのテーマ

ストーリー性がなく、自分語りで終わるテーマ

電子書籍で売れにくいテーマの筆頭が、読者そっちのけで作者の体験や思想だけを語る内容です。

私自身も経験があります。ChatGPTを使った出版方法の本を書いたとき、手順や方法論は丁寧にまとめました。でも今振り返ると、そこに「失敗した話」がほとんどありませんでした。どんな本が売れなかったのか、なぜ売れなかったのか——そういうリアルな体験談が薄かったのです。

読者が電子書籍にお金を払う理由は、「自分の悩みが解決できそうだから」です。どれだけ丁寧に情報をまとめても、書き手の失敗と再起のストーリーがなければ、読者の心には刺さりません。

避けるべきテーマの特徴:哲学的なエッセイ、抽象的な人生論、失敗談のない成功体験記などが該当します。書く前に「読者はこの本で何が解決できるか」を必ず確認するようにしましょう。

  ターゲットが狭すぎる、または不明確なテーマ

「誰に向けて書いた本なのかが曖昧だと、読者はタイトルを見た瞬間にスルーしてしまいます。

例えば「50代の左利きで一人暮らしの男性向け登山ギアの選び方」というテーマを想像してみてください。条件が細かすぎて、該当する読者がほとんどいません。検索されることもなく、目に触れることもなく、そのまま埋もれていきます。

一方で気をつけたいのが、ターゲットを広くしすぎるケースです。「ビジネスパーソン全般向け」のような設定では、読者が「自分のための本だ」と感じにくくなります。

ターゲットは「明確かつ、ある程度の人数がいる層」に設定することが重要です。私のテレアポ本であれば「保険・営業職でテレアポの成績を上げたい人」と明確に絞ったことで、その層にしっかり届きました。広すぎず、狭すぎない設定が売れる本への近道です。

情報が古く、すでに陳腐化しているテーマ

出版した時点では正確だった情報も、時間が経てば一気に古くなることがあります。特に注意が必要なのが、SNS運用・AI活用・医療・法律・税制などの分野です。

例えば2020年以前のSNS運用ノウハウをそのまま今の本に書いても、アルゴリズムも機能も大きく変わっているため、読者にとってはほぼ役に立ちません。「情報が古い」と感じた瞬間、読者は本への信頼を失います。

ChatGPTをテーマにした本も、この罠にはまりやすいジャンルです。AI関連の情報は数ヶ月単位で状況が変わるため、出版のタイミングと情報の鮮度の管理が非常に難しいです。

避けるべきテーマの特徴:制度・法律・SNS・ITノウハウ・AI活用など変化の速い分野で、更新の見込みがない内容です。出版前に「この情報は1年後も通用するか」を必ず自問するようにしましょう。

競合が強すぎて、独自性を出せないテーマ

英語学習法」「投資の基本」「ダイエット」——こうした人気ジャンルは確かに需要がありますが、検索結果の上位はすでに有名著者や大手メディアで埋まっています。フォロワーがいない個人出版者が同じテーマで出版しても、埋もれてしまうリスクが非常に高いです。

ここで注意したいのが、「流行りキーワードを入れれば売れる」という考え方です。確かにChatGPTなどのトレンドワードを入れると検索には引っかかりやすくなります。しかしフォロワーがいない状態では初速の売上が作れないため、Amazonのアルゴリズムにも乗りにくく、結果として埋もれてしまいます。流行りワード戦略は、すでにSNSで集客できる人向けの戦略だと理解しておくことが大切です。

独自の切り口や体験談がない状態で競合の強いジャンルに挑むのは、避けるべきテーマ選びの典型例です。

ビジュアルが必要なのに、文字だけで書いてしまうテーマ

料理・DIY・メイク・IT操作など、手順や完成イメージが重要なジャンルでは、文字だけの説明では読者に伝わりにくいです。私自身も出版した本の中で、挿絵や図解が少なかったことを売れなかった要因の一つとして挙げています。

読者はお金を払って本を開いた瞬間、文字が延々と続くページを見て「読みにくい」と感じると、そのまま離れてしまいます。特にKindleのレビューには「図解があればもっとよかった」というコメントが目立つジャンルがあります。それがビジュアルを必要とするテーマです。

ただし挿絵や図解の作成には時間とコストがかかるのも事実です。最初から完璧を目指す必要はありませんが、少なくとも「この本にはビジュアルが必要かどうか」をテーマ選びの段階で判断しておくことが大切です。文字だけで完結できるテーマを選ぶか、ビジュアルをしっかり用意できる環境を整えてから出版するか——どちらかを意識するだけで、読者満足度は大きく変わります。

実は私自身、本文の図解だけでなく表紙デザインにも試行錯誤してきました。
表紙は読者が最初に判断する「本の顔」です。ビジュアルを意識するなら、表紙から見直すことをおすすめします。👇【関連記事】

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キャンバアプリを使って簡単に電子書籍の表紙を作成しましょう。電子書籍も2冊目以降となると自分で表紙デザインを作ってみたくなります。操作の手順を覚えれば案外簡単に作成できますよ。希望を持ってがんばってくださいね。

売れる電子書籍に共通する『3つの条件』

ここまで避けるべきテーマの特徴をお伝えしてきました。では反対に、売れる電子書籍にはどのような共通点があるのでしょうか。15冊の出版経験をもとに、特に重要だと感じる3つの条件を整理しました。

条件1:読者の悩みにピンポイントで刺さるテーマであること

売れている本には必ず「この本は自分のために書かれた」と読者が感じる瞬間があります。テレアポ本が長く読まれている理由もここにあります。保険・営業業界でテレアポの成績を上げたい人という明確な読者像があり、その人たちが抱える具体的な悩みに直接答える内容だったからです。「誰でも読める本」ではなく「あなたのための本」と感じさせることが最初の条件です。

条件2:書き手の失敗と再起のストーリーがあること

情報だけを並べた本と、失敗談を交えながら書かれた本では、読者への刺さり方がまったく違います。「この人も同じように苦しんだんだ」という共感が生まれると、読者は最後まで読み続けてくれます。完璧な成功談よりも、泥臭い失敗と、そこから這い上がるストーリーの方が人の心を動かします。

条件3:トレンドワードとニッチワードのバランスが取れていること

検索で見つけてもらうためにはトレンドキーワードが必要です。しかし同時に、競合が少ないニッチなキーワードも1〜2個組み合わせることで、大きな検索枠では埋もれず、かつ特定の読者にしっかり届くタイトルになります。また、サジェスト読者にささる感情ワードをプラスすることがジャンル選びとタイトル設計の核心です。

トレンドワードとニッチワードの組み合わせにサジェストワードまたは感情キーワードを加えることで、今まさに悩んでいる読者の言葉にフィットし、クリックされやすいタイトルに仕上がります。トレンド・ニッチ・サジェスト(感情ワードを含む)、この3本柱が揃って初めて、検索される・埋もれない・手に取ってもらえる、三拍子揃ったタイトルになります。

この3つの条件を満たせているかどうかを、出版前に必ず確認するようにしましょう。

ジャンル選びの前にやるべきチェックリスト

テーマとジャンルが決まったら、出版前に以下のチェックリストで確認してみてください。私自身が出版のたびに意識していることをまとめたものです。

□ 読者の悩みが明確に答えられるか 「この本を読んだ人は何が解決できるか」を一文で言えるかどうかを確認しましょう。言えない場合はテーマが曖昧なサインです。

□ ターゲットが明確で、かつ一定数いるか 狭すぎず広すぎない読者層を設定できているかを確認しましょう。Amazonの関連カテゴリで競合本の売れ行きを見ると、市場の大きさの目安になります。

□ 1年後も通用する情報か SNS・AI・法律など変化の速い分野は特に注意が必要です。出版後に情報が古くなるリスクがないかを事前に確認しましょう。

□ 自分だけの体験談・失敗談が盛り込めるか どこにでもある情報をまとめただけの内容になっていないかを確認しましょう。書き手の実体験がある本とない本では、読者への刺さり方がまったく違います。

□ 競合と差別化できる切り口があるか 同じテーマの本がすでに多数あるなら、自分ならではの視点や経験で差をつけられるかを確認しましょう。

この5つすべてに自信を持って「はい」と答えられるテーマが、出版すべきジャンルです。

まとめ

電子書籍で売れないテーマには、必ず共通の理由があります。ストーリーがない、ターゲットが曖昧、情報が古い、競合に埋もれる、ビジュアルが足りない——これらは出版前の段階で防げる失敗です。

15冊を出版してきた経験から言えることは、ジャンル選びとテーマ設定の時点で、すでに勝負の8割が決まっているということです。どれだけ丁寧に書いても、テーマの入口で読者に刺さらなければ手に取ってもらえません。

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また、出版後の露出も重要です。私自身、TikTokやFacebookを中心にSNS発信をしてきましたが、電子書籍の読者層との親和性を考えると、X・noteへの取り組みをもっと早く始めるべきだったと感じています。テーマ選びと並行して、発信の場所も意識してみてください。

この記事が、あなたの電子書籍出版の一歩を後押しできれば嬉しいです。

売れる電子書籍のジャンル選びについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。👇

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