アマゾンKindleとBookLive(ブリック)の比較では、どちらのプラットフォームが個人出版しやすいのか?この記事では、個人出版を考えている人が、両者比較で、その特徴から自分に合ったサービスはどちらかがわかります。
ブックライブが手掛ける電子書籍取次システム「BLIC(ブリック)」
アマゾンKindleとBookLiveの比較の前に、BookLiveの手掛ける「Web上でのおろし問屋、電子書籍取次BLIC(ブリック)」について説明します。
「BLIC(ブリック)」は、BookLiveが手がける「ブリック出版」から誕生したシステムです。
「ブリック出版」は、個人クリエイターによる創作コミックを専門に扱うレーベルで、これまでに約3,000作品以上のクリエイター作品を配信してきました。
しかし、個人クリエイターにとって、入稿や確認といった事務作業が複雑で、制作に専念できないという課題がありました。
こうした課題を解決するため、作品配信に必要なさまざまな工程を一括で管理できる電子書籍配信取次システム、それが「BLIC(ブリック)」です。
アマゾンKindleとBLIC(ブリック)の個人出版での比較
それでは、アマゾンKindleとBookLiveが手掛けるブリック出版の個人出版について比較し、それぞれの大きな違いをジャンル、出版手順、コスト、収益面(ロイヤリティ)などの観点から整理します。
ジャンルと取り扱い範囲
Amazon Kindle
全ジャンル対応。小説、ビジネス書、漫画、ライトノベル、写真集など幅広い分野に対応。
世界中の読者にリーチ可能。
ブリック出版
ジャンルに制限はなく幅広いが、特に漫画、小説、ビジネス書などで利用されやすい。
配信先は国内中心で130を超える電子書店。
出版手順
Amazon Kindle
著者がすべて自分で行うセルフサービス。
[Kindle Direct Publishing (KDP)] を利用し、原稿の準備から編集、アップロード、価格設定、全プロセスをヘルプを参考に自分で管理する必要はあり。アップロードの仕方はKDPにしっかり記載されており、表紙作成ツールも無料で提供されている。
初心者の方でも、KDPのをしっかりと準備していくことで出版登録ができる
- 原稿データ(EPUB・Word・PDF):EPUB推奨、Word文書でも可(配置の調整が必要)
- 表紙画像(JPEG / PNG):無料CanvaやKDPの表紙作成ツールあり
- 価格設定:(KDPの画面である程度の範囲で自分で価格を設定できる。キャンペーンの設定も可能)
。自己出版の全般を学びたい方には向いている。操作に慣れたら量産も可能。
ブリック出版
完全代行サービス。原稿を提供するだけで電子書籍化から配信手続きまでをブリック出版がすべて担当。
出版手順にかかる負担が少なく、初心者や技術的スキルがない人にとって利用しやすい。
コスト
Amazon Kindle
出版自体は無料。自分でカバー(表紙をキャンバで作成など)を準備する場合や編集を行う場合は基本無料。
表紙作成ツール(無料)
Amazon Kindleの表紙作成ツールを使用すると、電子書籍またはペーパーバックの表紙を作成して、さまざまなレイアウトやフォントでカスタマイズできる。
ブリック出版
電子書籍化や配信作業に伴う追加費用は無料。
出版や配信で追加のコストがかからないのは魅力。
ロイヤリティ
Amazon Kindle
35%または70%を選択可能。70%の場合は特定条件(価格範囲や配信地域)を満たす必要がある。
ブリック出版
配信先書店からの売上に対して最大80%還元。
非常に高い割合で収益を得られるのが特徴。
対象読者
Amazon Kindle
世界規模での販売が可能。特に英語対応が整っている作品は海外市場での販売に強みがある。
ブリック出版
国内市場に注力。日本の読者向けの配信に向いている。
大きな違い
セルフパブリッシング vs 代行サービス
Amazon Kindleはセルフサービスで、出版者が全プロセスを自分で管理。
ブリック出版は電子書籍化から配信まですべてを代行。
収益面
Kindleのロイヤリティ率は70%が上限。
ブリック出版は最大80%で、より高い収益を見込める。
対象市場
Kindleはグローバル向け、ブリック出版は国内市場向け。
技術
Kindleはフォーマット準備など技術的な作業が必要。
ブリック出版は原稿作成以外は代行可能。
個人出版する時の選択のポイントとまとめ
作品を登録したあと実際の配信開始までには時間がかかります。
Kindleでは最大72時間と数日で配信されるのに対して、BLIC出版では最大2ヶ月と表記されて、期間が長いことがデメリットとなっています。
しかし、サポート体制が完備されていて、原稿を渡すだけで、電子書籍化に伴う全ての作業を代行してほしい、国内で手軽に出版したい方にはブリック出版が向いています。
一方、グローバル市場を目指したい、スピード出版したい、表紙作成ツールやCanvaを利用する方法(いずれも無料で利用可)を学ぶ意欲、時間があり、校正やE-Pub化などを学習していくことが可能であれば、Amazon Kindleが適しています。
出版に関わる一連の方法をセルフでできるようになると、2冊目以降の出版もスムーズにできるようになり、量産(例えば100冊以上)を目指せるかもしれません。
kindleとブリック出版はともに両サービスともに膨大な数の電子書籍を取り扱っていることがわかります。(登録書籍数 Kindle:200万冊以上 BookLive:100万冊以上)。
例ー著者の場合
ちなみに、私は出版した電子書籍の全7冊を、アマゾンKDPに登録しました。
原稿起こしからE-Pub化、表紙の作成、プラットフォームへの登録作業を一通り学びつつ、自力で出版した最初のころは大変時間がかかりました。(私の場合の出版時間 一冊目:4か月 二冊目2か月 三冊目:1か月・・)
しかし、最近の私はチャットGPTなどを利用して、スピーディに文章を作成していくこともできています。
文章本文だけなら場合によっては3日くらいで作成できることも多いので、
慣れれば、最短2週間~約1か月でのスピード出版ができるようになると思います。
本コースの生徒さんの例
PCスキルによって差が出ますが、早い人で1か月、PC苦手な方や40代以上の方ではだいたい4か月くらいで出版できています。
両者のプラットフォームでは、それぞれの特徴が異なり、それぞれメリットデメリットがあります。
PC操作手順をスクールで学ぶ時間があり、いずれは量産を目指すならAmazonKDPに出版がいいかもしれません。
一方、時間がない、PCがかなり苦手、原稿だけは準備できる人にはブリック出版というところでしょうか?
まずは気軽に自分のライフスタイルに合ったところを選んでいきましょう。
『コンテンツ オートデザイン』では、電子書籍の出版関連では、
「チャットGPTによる文章作成コース」
「キャンバによる表紙作成コース」
「全過程出版コース」
などをご準備しています。
あなたのニーズに合わせてお選びいただけますので、出版にご興味のある方は、
上記コンタクト(Contact)より「○○コース興味あり。詳細希望」と書いてお問い合わせください。
BookLiveの扱っている書籍を参考にしたい方は、こちらより見てみましょう。⇩